今月8日午後9時16分、1年のうちで一番初めに「寒」の文字が入った二十四節気の17番目「寒露」を迎える。秋が深まり、次第に寒さが増す頃となり、中国の大部分の地域では気温が下がるペースが上がり、日中と夜間の寒暖差も激しくなる。
二十四節気の15番目「白露」の頃と比べると、「寒露」の頃は草花に降りる露の量が増える。そして、秋が深まって、次第に冷え込むにつれて、「露」は「霜」へと変わっていく。
「寒露」を迎えると、中国北方エリアでは寒気が勢いを増し、中国の大部分の地域では、寒冷高気圧が勢力を拡大して、雨季が終わる。寒冷高気圧が勢力を拡大すると、昼は暖かいものの、空気が澄んで過ごしやすい日が多くなる一方、夜は冷え込むようになる。地域別の気候の特徴を見ると、「寒露」の頃、南方エリアでは秋の気配が次第に深まり、空気が澄んで、涼しく、雨は少なく、空気が乾燥しやすくなるのに対して、北方エリアの多くの地域では冬の気配を感じる頃となる。
中国では「寒露」の頃に、紅葉狩りに出かけたり、ゴマやカニを食べたり、秋茶を飲んだりするというのが伝統行事となる。「寒露」が到来する旧暦9月は、菊の花が満開になる頃でもあり、それを鑑賞したり、菊花茶を飲んだりするという風習もある。
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