国家衛生健康委員会は12日、「2017年中国衛生健康事業の発展と統計公報」を発表した。同報告によると、2017年の中国の新生児数は1758万人に達し、そのうち2人目が占める割合は50%を上回った。
「二人っ子政策」の全面実施が2016年1月1日に正式に施行されてから、政策が計画通りの成果が得られるのかどうかが各界において常に注目の的となっていた。
同報告によると、病院での分娩による出生数の統計における2017年の中国全土の新生児数は1758万人で、そのうち2人目が占める割合は50%を上回った。このデータについて国家衛生健康委員会の関係者は、二人っ子政策の全面実施の効果が少しずつ表れ、出生人口の規模が安定した状態を保っているとの見方を示している。
しかし実は2016年と比較すると、2017年の中国の新生児数は88万人減少している。国家衛生健康委員会の統計によると、2016年の中国全土の病院での分娩による出生数は1846万人で、2000年以降、出生数が最も多い年となっており、2人目またはそれ以上の子供が昨年の出生人口に占める割合は45%を上回っていた。
また、同報告が2017年の中国における合計特殊出生率のデータを公布していない点は注目に値する。合計特殊出生率とは、ある国家または地区において1人の女性が一生の間に生む子どもの数で、人口に関する政策を決定する上で重要な参考依拠となる。国際的には合計特殊出生率が2.1となれば、世代交代を実現し維持できる基本条件を満たすと考えられている。
「2016年中国衛生健康事業の発展と統計公報」において、中国の2016年の合計特殊出生率は1.7だった。以前、国家衛生計画生育委員会計画生育基層指導司の元司長である楊文庄氏は、2017年の中国の出生人口は引き続き成長傾向を維持し、「第13次5カ年計画(2016~20年)」期間中の中国の合計特殊出生率は1.8前後を行き来することになると予想している。
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