ここ数年、女性の社会的地位や経済的地位が上昇し続け、消費ニーズや消費能力もますます旺盛になるのにともない、「女性経済」(ウーマノミクス)が一連の新しい消費トレンドを引き寄せ、経済発展の新たな成長源と原動力になっている。
旅行サービスサイトが5日、女性ユーザーのビッグデータに基づいて発表した「2018年女性ユーザー観光消費トレンド報告」によると、女性は今や旅行の重要な方針を決める存在になりつつあり、観光消費でも日に日に主導的な地位を占めるようになっているという。
ビッグデータによれば、これら女性ユーザーの供給源上位10都市は、上海、北京、南京、蘇州、広州、杭州、成都、無錫、深セン、天津。
女性ユーザーのうち18~34歳の占める割合が60%を超え、この年代の女性は家庭の中で子どもだったり、妻だったり、母親だったりといろいろな役割を担うのが特徴で、そのため家族旅行消費で重要な方針を決める役割を果たすようになったと考えられる。このうち特に購買力と所得水準の高い26~34歳が占める割合は40%に迫り、こうした女性は旅行の質に対するニーズがより高く、精神的な満足と物質的な満足をともに追い求め、付加価値の高い製品を愛し、よりよいサービスを利用したいと考える。
現在のような生活のリズムが加速し、プレッシャーが肥大する時代にあって、女性は思考や感情の交流を心から望んでおり、旅行も誰かと一緒に行きたいと考える。ビッグデータでは、過去1年間の女性ユーザーを含んだ旅行の受注のうち、2人以上のケースが74.4%を占めた。女性ユーザーとその家族や恋人との旅行は40.8%、新婚旅行は33.6%だった。
旅行の日数をみると、女性ユーザーは近場の旅行に対するニーズがとりわけ旺盛だ。データからわかるのは、過去1年間に女性ユーザーからの受注のうち、旅行日数が1~3日間のケースが60.3%に上り、女性ユーザーは遠くへ出かけるより、普段の仕事や生活から自分を「ちょっとだけ開放したい」と考えていることだ。旅行?レジャー消費は今や女性の日常的な支出項目の1つになっている。
データから、「女性経済」の勃興にともなって、女性ユーザーの年平均旅行回数が増えていることがわかる。15年は3.4回だったのが17年は5.7回になり、年平均旅行支出は2424元(1元は約16.7円)から4680元に増えた。また女性の旅行消費に関する調査結果から、女性が旅行に際して最も気をつける点が「安全性」だということがわかる。女性はホテルに対する要求もより細やかで、安全性、清潔さ、かゆいところに手が届くような設備がそろっているか、交通アクセスが便利かどうかなどをチェックするという。
旅行の目的地の好みをみると、女性に最も人気がある国内の目的地上位10ヶ所は、杭州、蘇州、欧洲杯赛事直播、上海、無錫、珠海、三亜、広州、北京、南京。海外では、タイ、香港地区、ベトナム、フィリピン、日本、マレーシア、オーストラリア、米国、ネパール、ニュージーランドが並んだ。
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