現地時間16日午前、習近平国家主席はサンフランシスコで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)CEOサミットに「心を一つに協力し、共に課題に取り組み、アジア太平洋協力の新たな一章を書き綴る」と題する書面演説を寄せた。
習主席は「30年前、第1回APEC非公式首脳会議はアジア太平洋の発展と経済グローバル化を推進し、アジア太平洋が世界経済成長の中心地域、世界の発展と安定の拠りどころになることを後押しした」とした。
習主席は「世界は新たな激動の変革期に入り、アジア太平洋協力の次の30年がどこに向かうかはわれわれが直面する新たな時代の問題である。われわれはAPECの初志に従って、アジア太平洋協力の再出発を推進しなければならない」と強調した。
習主席は「われわれは国連憲章の趣旨と原則を共に守り、対抗ではなく対話し、同盟を結ぶのではなくパートナーになるという国と国との付き合い方を堅持し、アジア太平洋の繁栄と安定を維持しなければならない。アジア太平洋は地政学ゲームの闘技場に転落してはならず、ましてや『新冷戦』や陣営対立をしてはならない。デジタル化?インテリジェント化?グリーン化のモデル転換による発展を推進し、イノベーションと成果の転化を強化し、デジタル経済と実体経済の深い融合を推進し、手を携えてグローバル科学技術ガバナンスを整備し、開放?公平?公正?無差別の科学技術発展環境を構築しなければならない」との考えを示した。
習主席は「中国は依然として世界成長の最大の原動力である。われわれには長期的で安定した発展を実現する自信と能力があり、中国の新たな発展によって世界に新たな推進力、新たなチャンスをもたらし続ける」と強調した。その上で「世界のビジネス?産業界が中国式現代化プロセスに積極的に参与し、中国の質の高い発展によってもたらされた巨大なチャンスを共有することを歓迎する」との姿勢を示した。
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